今週のFRB政策会合を前に米ドルが下落し、円価格を2023年7月以来の高値に押し上げた。
現在1ドルは139.8円で、先週の終値から0.7%下落している。これは過去14カ月で円の最高水準となる。先週、ドルは対日本通貨で1.3%下落した。
投資家の間で米連邦準備理事会(FRB)が9月17日と18日の政局で50ベーシスポイント(0.5%)の大幅利下げに踏み切るとの期待が高まり、ドルが下落した。このイベントを前に米国国債利回りも低下した。 10年債利回りは2週間で30ベーシスポイント低下した。 2年債は現在約3.57%だが、月初時点では約4%だった。
ペッパーストーン・セキュリティーズ・ブローカレッジ・カンパニー(オーストラリア)のリサーチ・ディレクター、クリス・ウェストン氏は、米国債利回りが低下する中、米ドルを売って円を買うのが最も安全な取引だと述べた。同氏は、投資家は近い将来もこの通貨ペアを注意深く監視し続けるだろうと信じている。
FRB当局者の発言と先月発表されたデータを受けて、市場では米国の利下げ規模が拡大するとの予想が広がった。 CMEのフェドウォッチ金利追跡調査によると、今週FRBが50ベーシスポイント(bp)利下げする確率は現在59%となっている。投資家は年末までに削減総額が125ベーシスポイントに達すると予想している。
FRBの金融政策発表後、イングランド銀行(BOE)と日本銀行(BOJ)も9月19─20日に会合を開く。
日銀は金利を0.25%に据え置くと予想されている。日銀当局者らは最近、利上げを継続する可能性を示唆している。このため、日本と主要国との金利差の縮小に伴い、円高が進むことが予想されます。
英国ポンドは現在、対米ドルで0.37%上昇し、1ポンド=1.32米ドルとなっている。 BOEは今週、基準金利を5%に据え置く予定だ。
ユーロも0.2%上昇し、1ユーロ=1.1ドルとなった。主要通貨バスケットに対するドルの強さを示すドル指数は0.4%下落し100.6ポイントとなった。
欧州中央銀行(ECB)は先週、基準金利を0.25%引き下げた。しかし、ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁はその後の記者会見で、来月の理事会で利下げが行われる可能性について投資家の期待を引き下げた。
はーゲーム (ロイター通信によると)
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