ムーディーズは最新の報告書で、中国が今年末までに日本を追い抜き、世界最大の自動車輸出国になる勢いであると推定した。

調査結果によると、中国は現在、日本との輸出差を前年同期の約17万1000台から第2四半期には月約7万台に縮小した。

報告書によると、中国の輸出は電気自動車の需要とロシアへの販売によって増加している。 昨年、中国はドイツを追い抜き、世界第２位の自動車輸出国となった。

同格付け会社は、「中国はパンデミックを乗り越え、2021年に韓国、2022年にはドイツを追い抜き、第2位の自動車輸出国となった」と指摘した。

ムーディーズのエコノミストらは、中国の好調な自動車輸出は電気自動車の需要拡大によるものだとし、同国の販売が2023年上半期に前年同期比で2倍以上に増加したと指摘した。

ムーディーズによると、中国は世界のリチウムイオン電池供給量の半分以上を生産し、世界のリチウム精製能力の半分以上を占めており、この2つの要素が同国の自動車メーカーにコスト面での優位性を与えている、電気自動車の生産である。

「実際、中国が自動車産業に新技術を導入するスピードは前例のないものだ」と東アジア諸国の経済学者らは言う。

さらに、ムーディーズは、中国メーカーからの多額のリベートや、電気自動車購入に対する10％の免税など政府の手厚い支援政策も電気自動車の需要の急速な増加に貢献していると説明した。

国際エネルギー機関（IEA）が4月に発表したところによると、昨年の電気自動車の販売台数は1000万台以上に達し、中国が市場の約60％を占めた。